2017年5月30日
SOMPOアセットマネジメント株式会社は、2017年3月に金融庁より公表された「顧客本位の業務運営の原則」(以下、本原則)の7つの原則すべてについて、その趣旨に全面的に賛同し、採択することを表明いたします。
当社は2016年3月、「日本一お客さまのことを考える資産運用会社」を目指す企業像として掲げた「お客さま第一宣言」を策定し、公表いたしました。当社は、本原則が求める顧客本位の業務運営を、この「お客さま第一宣言」で掲げる「3つの実現」に取り組むことを通じて、実現してまいります。
今般の本原則の採択にあわせて、「お客さま第一宣言」の内容を一部見直すとともに、同宣言の実践に向けたアクションプランを新たに策定いたしました。
アクションプランの取組状況は、取締役会へ定期的に報告を行い、お客さま第一委員会での意見・助言を踏まえ、改善点を検討してまいります。今後も、「お客さま第一宣言」とアクションプランは、常により良い内容となるよう定期的に見直しを行い、アクションプランの取組状況とともに定期的に公表いたします。
私たちは1986年の会社創立以来、バリュー投資主体のアクティブ・マネージャーとして、資産をお預けいただいたお客さまに、ベンチマーク以上の運用成果をもたらすことを自らの社会的存在価値と任じて、常に運用成績の向上と資産運用会社としての専門性の向上に取り組んでまいりました。
昨年3月には、いかなる時代・環境においても、お客さまからの絶対的な信頼を獲得した会社のみが、お客さまとともに成功することができるとの信念の下、「お客さま第一宣言」を公表し、全社を挙げた「お客さま第一」の取り組みを強化しているところです。
今般、金融庁より公表された「顧客本位の業務運営の原則」の内容は、「日本一お客さまのことを考える資産運用会社」を目指す私たちの理念から全面的に賛同できるものであり、ここに採択を表明させていただくことと致しました。
これからも、全社を挙げて運用成績・商品・サービスの品質の向上に継続的に取り組み、お客さまにご満足いただける付加価値の高いアクティブ運用商品をご提供してまいります。
私たちの運用商品への投資を通じた資産形成がお客さまの将来の安心に繋がるよう、最大限の努力を積み重ねていく所存です。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長
小嶋 信弘
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お客さま第一宣言の実践(3つの実現)に向けたアクションプランは、次のとおりです。
1.お客さまの資産形成に一層貢献できる運用力の実現
(1)優れた運用人材の継続的な育成に努め、最高水準のチーム運用力を目指します。 |
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①(運用成果の追求)
短期的な投資テーマや相場変動に振り回されず、中長期の運用目的に適した良質なアクティブ運用を提供する社会的使命を果たすため、中長期のファンダメンタルズに基づく本源的投資価値を判断基準とするアクティブ・バリューの運用スタイルを貫きます。 独自の運用モデルや運用プロセスにさらに磨きをかけ、付加価値の高い運用成果を追求します。
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②(定性評価の向上)
運用品質を不断に改善していくため、お客さまや資産運用に対する高い知見を有す外部機関(年金コンサルタントなど)からの評価を積極的に受けとめ、その評価向上に努めます。
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③(運用体制の強化)
資産形成のパートナーとしてお客さまに安心してお取引いただくため、長期的ビジョンのもとで運用体制の強化に取り組みます。 当社の運用手法に熟練した人材を十分に確保するとともに、若手人材を積極的に採用し、次世代を担う運用人材の育成に努めます。
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(2)お客さまの運用ニーズに対し、最善のソリューションを提供します。 |
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①(外部委託運用商品の拡充)
さまざまな資産・商品を発掘・モニターしてきた豊富な投資経験を活かして、お客さまの資産形成に資する優良な運用商品の発掘に努めます。また、市場の変動と相関が低く長期運用に適する、プライベート資産、ヘッジファンド等のオルタナティブ商品のラインアップを強化し、年金中心に当該分野へのアクセスを提供します。
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②(長期資産形成に資するプロダクトの提供)
安定的な絶対利回りを求める投資ニーズに応えるため、定量型マルチアセット商品の開発を進めます。アセットアロケーションのリサーチ体制を整備・増強し、定量型マルチアセット戦略の運用力向上を図ります。
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③(多様な資産運用ニーズに対する解の提供)
資産運用に関する多様なニーズを持つ地域金融機関をはじめとした機関投資家や事業法人等のお客さまに対し、リターン源泉の多様化・分散化に資する商品の提供やパートナーとの連携による機能提供などを通じて、個々のニーズに対する最適なソリューションを提供します。
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(3)エコファンドのパイオニアとして、社会・経済の好循環を促進する責任投資に取り組みます。 |
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①(ESG/スチュワードシップ活動の充実化と情報発信)
社会・経済の好循環を生み出すインベストメントチェーンの一端を担う機関投資家としての社会的責務を全うするため、ESG/スチュワードシップ活動のさらなる充実化に取り組み、その内容をお客さまに分かりやすくお伝えします。
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②(エンゲージメントを通じたミクロ、マクロの課題解決への貢献)
投資先企業や投資候補先企業との間で、中長期的な企業価値向上に繋がる建設的な対話(エンゲージメント)を行います。また、責任投資に関する国内外のイニシアティブへの積極的な参画を通じて、気候変動などの社会課題の対応に世界の投資家と協働して取り組みます。
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2.真にお客さまの視点にたった商品・サービスの実現
(1)お客さまの中長期的な資産形成に貢献する商品の提案・提供に取り組みます。 |
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①(商品の開発・提供に関するポリシーの堅持)
「運用商品のご提供に関する基本方針」に沿い、お客さまの中長期的な資産形成に貢献する商品の開発・提供を行います。
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②(お客様視点での商品開発)
お客さまの声・ご意見を商品開発に反映するための取り組みをすすめます。
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③(当該商品に関する顧客属性の明確化)
お客さまが自分にふさわしい商品を選択しやすくするため、お客さまの知識や経験など商品ごとに想定するお客さまを明確にします。
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(2)お客さまに安心してファンドを保有していただくための有益な情報提供・資料作成を行います。 |
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(3)お客さまへのサービスを拡充しつつ、適切かつ妥当な運用報酬を設定します。 |
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3.上記1.と2.を実現するガバナンス体制・業務基盤の実現
(1)社外の目を経営に取り入れ、お客さま第一の視点からのガバナンス体制を強化します。 |
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(2)効果的・効率的な最高水準のリスク管理態勢・事務対応力を目指します。 |
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①(利益相反の管理)
お客さまの利益が不当に害されることを防ぐため、「利益相反管理方針」にしたがい、各種取引の管理および報告の継続により、適切な管理態勢を維持します。
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②(BCP体制の整備)
災害等に強い運用体制構築のために、BCP態勢の整備をすすめます。
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③(業務品質の向上)
お客さまへの価値提供のベースとなる事務対応力の更なる品質向上に取り組みます。
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④(安定的な業務基盤を支える人材の採用・育成、お客さま第一の実践に向けた従業員に対する適切な動機付け)
運用体制を支える優れた専門人材の確保と育成に取り組み、安定的・効率的な業務基盤の強化を目指します。 あわせて、お客さま第一の行動や取組みが各役職員の評価に適切に反映するように、人事制度を運営します。
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(注1)当社は、金融商品の販売会社ではないため、金融庁「顧客本位の業務運営に関する原則」の原則5(注2)、原則6(注1)、(注2)、(注4)には該当しません。